今日はエル・ラシディアから半円形を描くようにワルザザットに至る土漠と砂丘のコースだ。スペシャルステージも405kmと長く、市販車無改造クラスはクルマを壊さないよう慎重な走りが求められるステージだ。
昨日、2度のパンクで時間をロスしてしまいT2クラス4位に落ちてしまった三橋は、昨晩「メカニックにマシンをもっと大事にしてくれ」と怒られたこともあって、また自身、ペースが速すぎたとの反省もあり、辛抱の走りとなったようだ。
「とにかくホコリが凄くて困る1 日だった。前のクルマに追いついても、ホコリがひどくて抜きにくい。やっと抜いて、しばらく走って村のなかを制限速度で走っていると、後ろからホーンを鳴らすクルマがいるから道を譲ったら、さっき抜いたクルマだった……(笑)なんて頭に来るけど笑えるようなこともある1日だったね」
「砂丘がもっと長く、大変なんだろうと予想していたんだけど、実際にはたいしたことなかった。10kmくらいかな。例年は5〜6kmだから、確かに長いと言えば長いんだけど、しかし難易度は低かった。ここが難しいと思っていたのでタイヤの空気を事前に抜いて、抜けてから入れ直したりしたのでその分時間をロスしてしまった。まあ、結果オーライだから仕方ないんだけどね」
「まわりの、T2クラスのペースが速すぎるね今日は。普通、T2クラスで35位とかは走らないんだけどなあ(T2の総合はラテで35位)。まあ、昨日のこともあるし、焦らないでじっくりやっていきますよ。明日は長いステージだけど、ホコリは少なそう……少ないといいなあ……なので、安全にかつじっくりと走ります」
「砂丘で、桐島ローランドに会ったよ。少しだけミスコースしたときに、後ろを向いたら彼がいるんだ。『ひょっとしてオレについてきた?』って訊いたらそうだって。元気そうだったけど、まだゴールまでは時間がかかるだろうなあ。CP1のあたりで抜いたからね」
「今日のステージは、トレーニングで走ったことのある場所の近くなんだ。このあたりの砂丘は、最近は観光客も多く訪れてくるみたいで、事故の防止のためか、どんどん奥の砂丘をレースでは使うようになっている。結果的に難易度も上がるんだけど、だけど意外に今日はイージーだったね。途中には観光客もじつにいっぱいいた」
「このあたりは標高が高いせいか、とても寒い。今は洗車しているんだけど、本当に寒いわ。昨日の夜は寒くて、レーシングスーツを着たまま寝たくらい。テントはワンタッチテントで、放り投げれば立ち上がるようなものだからすごくラクなんだけど……」
「チームのサポート体制はとてもいいね。昨日の夜もラーメンを用意してくれていたこともあって、食事はそれで済ませて寝てしまった。今日はリエゾンをあと150kmくらい走れば終わり。メシ食って早く寝ますよ」
今日は慎重に走ったそうだが、SS48位とまずまずの成績。総合成績でも49位から43位と2日目のポジションに回復した。しかし、同じT2クラスのストゥルゴ、ラテ、ベルナルドが上にいるのでクラス4位のポジションだ。しかしその差はまだまだ20分+ほどなので挽回のチャンスは十分にある。明日はタンタンへと至る全長768kmのロングコースとなる。
■Stage4順位48位 総合43位(日本時間1/10 2:43)
■Stage4タイム 05:46:01
■総合トップとの差 03:17:54
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stage 4 - Tuesday 9 January 2007
El Rachidia - Ouarzazate
Connection 96 km
Special 405 km
Connection 178 km
Total 679 km |