どの選手も口を合わせて「休息日のあとの2日間が大変になるだろう」と言っていたとおり、今日のアタール〜ティシット間はハードな展開となったようだ。コース上では多くのクルマがパンクに悩まされ、現地時間で夜8時になってもまだフィニッシュに到着していない模様。三橋が報告をしてきた段階では、まだ46台ほどしかフィニッシュに到達していない。三橋の声にも、これまでにない深い疲れと苛立ちが感じられる。
「今日はタイヤ受難の日だった。砂丘のあとのキャメルグラスが生い茂ったルートでタイヤを乗り上げてしまってタイヤがリムから落ちてしまった。そのあとも、なんと4回もパンクだよ。タイヤは3本しか積んでいないから、リムからはずれたタイヤに空気を入れてなんとかなったけど、本当にヤバかったね」
「結局、それで合計1時間もロスしてしまった。これは悔しいなあ」
ほかのライダー、ドライバーも苦労しているようだ。
「途中で、たぶん大橋クンだと思うんだけど、サンチネル(クラクションと連動しているアラーム。後続車が150m以内に近づくとアラームが点灯し111dBの警告音が鳴るシステムでラリーで広く使われている)を鳴らしてもまったくの無反応で、しかたなくちょっと強引な抜き方をしたんだよね。まあ、大丈夫だと思うし仕方ないけど、無反応なのは困ったなあ。みんな疲れているのかもしれない」。
「今日の食事は鶏肉とパスタとチョコレートムース。今日はマラソンステージだから、今日はこのままもう飯くって寝ますよ。疲れたし……本当にハードだった。腹減りましたよさすがに。まあ、ネマに行けばアシスタンスもいるので一安心なんだけど……」
明日は総行程497km、そのうちスペシャルテストが494kmという今日同様にハードなことが予想されるネマまでのステージだ。今日、三橋は1時間をロスして、シャボーに32分ほど先行されたが、それでも昨日までのアドバンテージがあるので、12分ほどの差でグループ2位をもちこたえている。「それならまだ挽回できる」と本人も言っている。ゆっくり休んで、明日もがんばってほしい。
■Stage8順位31位 総合23位(日本時間1/15 7:17)
■Stage8タイム 4:31:22
■総合トップとの差
09:56:37
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stage 8 - Sunday 14 January 2007 |
Atar - Tichit
Connection 35 km
Special 589 km
Connection 2 km
Total 626 km |