3日目にして早くもアフリカステージに入った2007ダカールラリー。フェリーで一泊した三橋たちも無事アフリカ、モロッコの地を踏んだ。フェリーはライダー、ドライバーそれぞれに部屋が割り当てられており、快適な船旅で十分休めたようだ。
しかし、得意なはずのアフリカステージで、なぜか三橋は同順位あたりのドライバーたちがぞくぞくとステージを終え、リザルトを出し、イリトラックにおける位置をフィニッシュに向けて進めていくなか、行方がつかめない。
「いやー、今日は失敗した。2回もパンクしたよ。マシンが悪いとか、タイヤが悪いってわけじゃなくて、僕の体と目がT1クラスに馴れてしまっているせい。今回のマシンはT2(市販車無改造)で、ゆっくり行かなくてはいけないのはわかっているんだけど……」。
「今日のコースは最初はドーン、ドーンって上がったり下がったりの山岳路。路面は岩だらけでガレていて、ワダチも多いし煙ももの凄くたつ、走りにくいステージだった。最後のリエゾンは雨のせいで掘れているところが多くて大変だったね。ナビゲーションがとくに大変な区間、というわけではないんだけど、ナビがまあ初めてということもあって、馴れていないこともあってそれに気を遣って非常に疲れる、という側面もあった」。
「焦ってはいないし、ゆっくり行かなければいけないことは理解しているんだけど、やっぱりレーサーモードに入っているからね。最初の20kmで3〜4台は抜いてしまったから、これはかなりのペースで、やはりスピードが速すぎたのだと思う。前に遅いクルマがいるとどうしても抜きたくなってしまうんだよなあ。結果、このクルマのアシまわりでは無理な走りをしてしまって、それでパンクしてしまったんだ。最初のパンクでそれに気づいて、それからはペースを落としたんだけど、それでもまだ速かった。で、2回目のパンクをしてしまったんだ」
「そのあと、村を通過したときに子供に石を投げつけられてフロントウインドウが割れてしまって走りにくかった。ダカールへの反感とかじゃなくて、単なるイタズラだね。降りていって説教してやろうかと思ったけど、やめたよ(笑)」
「ニッサンのストゥルゴに14分差をつけられてしまったけど、まだ30分も離れたわけじゃないから焦ってはいない。まだ十分巻き返せる範囲だから、明日からは今日のような事態にならないようにゆっくり行きますよ。自分との闘いだね。だけど落ち着いてますから、安心して見ててください」。
■Stage2順位75位 総合49位(日本時間1/9 4:37)
■Stage2タイム 03:49:40
■総合トップとの差
01:03:28
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Stage 3 - Monday 8 January 2007
Nador - Er Rachidia
Connection 205 km
Special 252 km
Connection 191 km
Total 648 km |