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2010.10.27

未来のダカールラリー

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パリダカの名称で知られるダカールラリー。

現在ではパリもダカールも走らないどころか、アフリカから南米に場所を移しているこのラリーのことを、知っている日本人は、そう多くないと思う。

「なんでアフリカを走らないのにダカールラリーっていうんだ?」

そんな疑問を持つ人も多いが、これは新潟県の苗場スキー場でおこなわれている「FUJIロックフェスティバル」と同じようなもの。発祥地の名前が引き継がれているようなものだ。

すでに30年以上も続くこのラリーのイメージは、日本では未だに三菱パジェロだと思うが、もうそのようなマシンはほとんど走ってないし、マシンデザインも全然違う。今や完全レースマシンの、砂漠のF1といわれるようなものが上位を占めているのが現状だ。

そんなダカールラリーの進化を、さらに加速させるようなマシンデザインが、ヨーロッパやアメリカではいくつか発表されている。

たとえば、シトロエンが2020年のダカールラリーをイメージしてデザインした、コンセプトモデルがこれ

まるで昆虫のようだけれど、そのスペックもすごい。

横転しても自力で起き上がってくるシステムに、タイヤも分割式になっていて、部分的に交換できるようになっている。

さらにこんなモデルまである

Hussar Dakar Rally Conceptというタイトルが付けられたこのマシン。

一体どんなコンセプトで作られたのか、読んでもいまいちよくわからない。

が、デザインはかなりカッコイイ。

対して、三菱も以前こんなコンセプトマシンを発表していた

MMR25!

まるでゴキブリのようだけれど、電機で駆動するタイヤは、ローラーが多数組み合わされるデザインで、さらに重たいフロントガラスをなくして、360度投影モニターで走る….近未来だ。2025年にはラリーシーンで走る! コンセプトにしたものだということなので、その頃にはダカールラリーに復帰するのだろうか?

トラックだって負けていない。ボルボが考えたダカールマシンがこれ

なんと2015年というから、もうすぐだ(笑)

ディーゼルエンジンと、電気モーターのハイブリットカーで、屋根には大型ソーラーパネル!

たくさんのコンセプトカーが発表されているのだ。

日本では、三菱が撤退したから、ダカールラリーは終わった、という見方をする人もいるが、とんでもない!

三菱が居なくなっても、ダカールラリーはなんの影響も受けていないし、それどころか、こうして様々なコンセプトモデルが発表されてたりするし、今年の参加定員も早々に埋まってしまい、今ではキャンセル待ち。

そのくらい向こうでは人気のモータースポーツなのだ。


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2010.10.11

Stage 6での走行映像

Stage 6でプロトラック(シボレー・シルバラード)を抜く瞬間

最終日Stage6で車内に設置したGoPro HDでの走行映像を下記にアップしました。ぜひご覧ください。


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2010.10.11

Prize Giving by Jun

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表彰式も終わりファラオラリーは完全に終了しました。
本当に最期まで美酒が飲めずじまいだったけど、それでも表彰される事はすなおに喜びたい。何しろ市販車部門の車両で総合3位だからね。このクラスで戦う事になって以来、総合順位は望めないはずだったから、なおさら嬉しい。ましてファラオラリーはFIA(国際自動車連盟)が定める、正式なワールドカップの最終戦だから、そこで総合3位は嬉しい。

考えてみれば、同じワールドカップのUAEデザートチャレンジに出た時は、7位だったかな? 一応一桁だけど、やっぱり上位3位は別格だよね。小さなラリーでは優勝経験があるけど、ワールドカップでの初の3位入賞は嬉しいです。

ところがそのヨインも尽きる前に空港に向かわなければいけない…本当なら朝まで騒ごうって感じなんだけど、今から荷造りだ。

さぁて、このでっかいトロフィー、どうやって持って帰ろうか!?


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  1. 101K in Kyoto のコメント

    淳くん!おめでとうございます。
    クラス優勝は200DTのポテンシャル&ドライバーの腕前から当然!
    って思ってましたけど。(笑
    総合3位って!!!
    これは凄いです!!!
    流石!ランクル!!いえいえ、流石!淳さまです!!
    m( _ _ )m

  2. Terra のコメント

    本当におめでとう!!!!
    表彰シーンを撮影していたとき、本当ジーンときました。
    私は同じチームクルーとして三橋君を誇りに思います。
    あっ、三上さんお疲れ様でしたーー

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2010.10.11

感動の授賞式でトロフィを獲得。ダカールに向けて好感触を得た三橋淳

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 10月9日、シワからエルアラメインへと至る最終ステージを終えたファラオラリー2010。9日にも最終チェックポイントでポディウムをくぐる簡単なセレモニーが行われたが、10日の夜7時(日本時間11日午前2時)からは宿泊先であり、大会のメインスポンサーであるホテル「ポルトマリーノ」の中庭で盛大な授賞式が開催された。

 ほぼ2週間にわたって開催されるダカールに比べれば半分ほどのファラオラリー。三橋は「あっという間だった、短かった」というが、帰着が深夜になった選手はもちろんのことリタイアした選手も多くいる。その状況下で、ゴールした三橋のクルマを見てメカニックが「まるでスタート前のようだ」と言うほど丁寧にクルマを運び、市販車部門での優勝を果たし、総合でも3位に入る成績を残した三橋の今回の結果は素晴らしいというほかない。

「こういうパーティ形式の盛大な授賞式は久々なので、じつに嬉しいですね。トロフィも大きい!」と、言葉少なながら今回の受賞は嬉しかったようだ。

 現在、こちらは23時15分。三橋およびチームスタッフは深夜2時に空港行きのバスに乗り、カイロ空港からフランスへ飛び、そこで後片付けを行ってから日本へと帰途につく。

 さて、これにてファラオラリーの速報は終了します。期間中、ライブ放送を視聴していただいたり、ブログを見ていただいた皆様、本当にありがとうございました。あと2カ月ほどでダカールラリーですが、ぜひまた応援、声援をお願いします。


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2010.10.11

Pharaon Days by Mikami 4

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 ファラオラリー終了しました。現在、授賞式の原稿も書き終わって、あとはそれらをアップしたりメール送信したりすれば僕の任務もおしまい。カイロまで走り、レンタカーを返したらあとは帰るだけです。

 同行取材というのは記憶にある限り初めて。同行して、それで結果的に記事を書いたというのは何回かあるけれど、今回は毎日のタスクが設定されている同行取材。

 途中からまったく時間的な余裕がなくなり、書けなくなってしまった僕のパートですが、今夜がエジプト最終夜でもあり、書いて帰ろうと思います。

 僕にとっては初めてのファラオラリーで、しかもこのウエブサイトー Jun38c.comーにとっても初の現地同行取材。三橋が二輪でダカールに参戦し始めてからずっと(もう10年になるんだなあ)、小さな小さなスポンサードとして速報を僕が担当してきたのですが、今回は協力、協賛企業各社様のおかげで三橋自身が強く望んでいた同行取材となったわけです。

 そのきっかけとなったのが、ソフトバンクの海外パケット定額サービスの開始でした。これまで海外からライブで映像や写真を日本に送信しようとすると、とても現実的ではないほどの費用がかかりましたが、これを利用すればiPhoneだけである程度のことができる。もちろん、衛星回線と専用機材を利用した中継に比べると品質は比較になりません。しかし、三橋が1人でそれをやるのと、三橋以外の第三者(今回の場合は僕)が取材を担当するのとでは大違い。

 しかし、実際に現地へ言ってみると、ビバークでは圏外だったり、電波があってもデータ送受信でエラーが出たりと結構大変ではありました。また、ラリーを走りながら僕のコントロールをしなければならない三橋も大変だったと思います。誤算だったのは、ビバーク地に用意されていたインターネット回線がかなり細いこと、またトラブルも多かったこと。使用できる時間は短く、最短の日は実質3時間ほどしか稼働していない日もありました。
 
 というわけで、見づらい部分も多かったライブレポートでしたが、いかがだったでしょうか? 取材してレポートしていないこともありますし、そのうちまた付け加えていきたいと思います。

 現在、テレビなどでのダカールの情報が非常に少ない状況を考えると、ダカールでこそこうしたライブレポートをやりたいと三橋は言っていますが、ダカールの場合はファラオラリーとは桁違いの費用がかかってきます。今回のようにiPhoneなどの簡易機材でレポートしようと思っても、残念ながらダカールの舞台であるアルゼンチンとチリを含む南米ではパケット定額になっていないこと、プレスエントリー費も非常に高価なこと、期間が長いためにスタッフの確保が難しいことなどで、まだちょっと現実的ではありません。そうした費用を気前よく出してくれるスポンサーがいない限り無理でしょう。

 ダカールの話はさておき、しかしiPhoneさえあればここまでできるといういい実験になったのではないかと思います。今回、取材に使った機材はiPhone4、MacBook Pro、それにカメラのみ。移動はレンタカーです。ソフトウエア及びサービスはUstream、You Tube、Wordpress、それにiPhone用のBriefcaceというソフトウエアがじつに重宝しました。

 ダカールまであと2カ月。ぜひ今後とも、Jun38c.comのチェックをよろしくお願い申し上げます。

 


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  1. 101K in Kyoto のコメント

    三上様
    現地からの貴重なレポート!
    とても臨場感があり、ど素人の私でも楽しむ事が出来ました。
    本当にお疲れ様でした。
    ありがとうございました。
    m( _ _ )m

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