進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚める事が最上の道だ
日本は進歩という事を軽んじ過ぎた 私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか
今目覚めずしていつ救われるか 俺達はその先導になるのだ。
日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃあないか。
戦艦「大和」の哨戒長として乗艦し、後部指揮所電探室に米軍の直撃弾が命中し即死した、臼淵磐大尉が発したとされる言葉である。
沖縄特攻作戦は無駄死にだと主張する学徒出身者と、戦で死ぬことこそ兵士と説く海兵出身者が激しくいい争うなか、臼淵磐大尉が発したこの言葉により、皆団結して大和に乗り込んだという。
この言葉の意味は、捉え方はそれぞれだが、未来に向けての、生き残り、次の世代、またその次へと受け継ぐメッセージなんだと、思うのです。
しかしながら、このメッセージの信憑性は若干怪しく、創作だと言われている。
遺族関係者の証言から、そう言われているという。
しかしだ、大事なのは、このメッセージが大和ミュージアムに大きく張り出されているということ。
戦没者の名前とともに。
これはどういうことか?
オレなりに考えてみた。
この言葉そのものが、大和を生み出した呉として語り継ぎたいことなのではないかと。
あの戦争を、戦艦大和の意義は、これなんじゃないかと。
だとするなら、このメッセージを受け取り、
そこに死んでいった者たちの死を無駄にしないためには、
我々がいかに進歩して生きていくことが大事か?
それで初めて、彼らの死が無駄ではなくなるのではないか。
そう思うのだ。
このミュージアムには、人間魚雷の回天も展示されていた。
大和は間違いなく特攻である。
片道の燃料しか積むことを許されず
(実際は現地作業員が帰ってこいという思いを込めて、無断で燃料を増量したらしいが)
1機の艦載機すらなく、どうみても無謀な作戦に、多くの若者が駆り出された。
回天や神風特攻機の話は、ここで語るまでもないけれど、
日本でこれらの話をすると、
「国のために命を捧げた英雄」で終わってしまう。
そこで終わってはダメなんだと。
これらの模型や、実物を見て、実際想像して見た。
これに乗って戦闘しているところを。
銃弾やミサイルが飛び交う中、弾を込め、汗を流し、
しかし、いきなり爆破音とともにあたりの物が散乱する。
そしてその瞬間死ぬかもしれない。
そうやって想像すると、いかに戦争が恐ろしいか。
いかに戦争が尋常でないものか。
それはそれは恐ろしい。
そんなところに、未来ある多くの若者を送ったのだ。
あの戦争は。
大和のほとんどは、愛知より西に住む、下級兵士たちだ。
先の臼淵磐大尉も21歳である。
そんな若者の未来を奪う行為は決してあってはならない。
だから、国のために死んでいった英雄で終わらせず、
二度と、あのようなことをする国を蘇らせてはならないし、
この先にもあってはならない。
それは国だけではなく、我々大人にも言える。
若者の未来を奪うような行為は、我々大人はしてはいけない。
ブラック企業しかり、
老害しかり。
若者の未来を奪うこと。
それは先の大戦で行われた愚行と同じことだと、
オレは思う。
なりたくてなったわけではないが、
オレももういいおっさんだ。
次の世代の足かせにだけはなりたくない。
そう強く思った、
大和ミュージアム見学だった。
このミュージアムにひっそりと飾ってあったコーナー
戦艦ミズーリ博物館との姉妹提携!
これってすごくない?
この博物館はハワイのパールハーバーにあるんだってよ!
パールハーバー(真珠湾)は、日本軍が攻撃を仕掛けて太平洋戦争が勃発した場所。
そこにあるアメリカの戦艦博物館と、大和ミュージアムが提携してる。
これってすごいことだと、一人感激してしまった。
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