もう少し早くにお知らせしようと思っていたのですが、ズルズルと引き延ばしてきたので、誕生日を機にここで2017年ダカールについてお話したいと思います。
次回のダカールラリーについては、すでに活動を行っておりません。
参戦するにあたってのスポンサー活動、準備、すべてを行っていないということです。
これはダカールラリーへの参戦へのモチベーションが下がった、わけではありません。
今でのチャンスがあれば喜んで参戦しますし、走りきるだけのモチベーションもあります。
それは今でも変わりありません。
しかし、
そのための下準備をする気力がないのです。
ただ参加するだけでは、やっぱりモチベーションは保てません。
僕にとってダカールラリーは、世界に唯一チャレンジすることができるステージです。
チャレンジできなければ、たとえそこにいても気持ちが違うのです。
前回のダカールラリーはバイクで参戦しました。
そこではただ完走するだけのチャレンジでした。
でも10年以上もブランクのある僕にとっては、それはそれで意味のあるチャレンジでした。
それに多くの方々に応援していただきました。
それこそ今までのダカール参戦でいちばんの声援を頂いたと思います。
ですので、ただ参加するだけのチャレンジで、これ以上の高揚は得られない・・・。
となれば、なかなか難しいものがあります。
もちろん、チャレンジするステージは沢山あります。
しかし、僕にはそのステージを揃えるだけの才能がなかった。
走りに関しては今でもその才能はあると信じていますが、
それを用意するだけの才能がなかった。
レーサーは速いだけでは無価値です。
でも、そんなすぐに諦めなくても、言われそうですが、
こう見えてもう何年も頑張ってきたのです。
毎年企画書を書き、毎年いろんな人にお願いし話をし、
しかし、その上のステージに上がることができませんでした。
それでも、現場にいればチャンスがある。
そう思って10年近く頑張ってきましたが、結果は・・・
もちろん、こんな僕にも応援していただけるスポンサーの皆さんがたくさんいて、
だからこうして今までダカールラリーを続けることができました。
しかし、今後それを僕がお返しするだけのものが用意できるのが・・
そういった思いが次回ダカールへの参戦を鈍らせた真相です。
もちろん悔いは残ります。
やりきったという気持ちでもありません。
でもそれは
ああ売ればよかった、こうしておけばよかったという過去を振り返るものではなく
もっとこんなことができるのに、
こんなことができたら面白いのに
という、未来のチャレンジが出来なくなることへの悔いです。
でも、ただ続けていてもそれはできないとなれば、同じことなんですよね。
ただ、勘違いしないでいただきたいのは
これで三橋淳が引退する、ということではありません。
もしかしたらまたダカールラリーを走るかもしれません。
それが来年、再来年、もっと先・・いつかはわかりませんが、
チャンスがあればもちろん走ります。
今後どうなるかは自分自身でも全くわかりませんが
ひとまずは、現状をご報告いたします。
ご声援とご支援、ありがとうございました!
ひとまず お疲れ様でした!!
お疲れ様!!(^0^)/
うーん、折角ダカールを走る実力と走って来たキャリアがあるのに!
2輪4輪どっちも行けるのに!
こんな選手他にはいらっしゃらないのにねー!
『ただそこにいても』とおっしゃるが、続けなければ歴史もないし、後に続く人も出て来ないのでは。続けることだけでも大変ですが、それだけに意味ある事だと思います。三橋選手ご本人のためだけではなく、日本人のダカールの歴史のためにも、続けて欲しいですね。絶対にまたダカールを走って下さい!