日本から12時間のフライトの後、パリに一泊。
オルリー空港から狭い狭いモロッコエアーに乗る事3時間。
やってきたのは世界遺産の街、モロッコのフェズだ。
そこからチームのテストのベースとなるホテルまでおよそ400km。
約6時間の車での移動だ。
これが毎回辛い。
自分で運転すれば早いしらくだが、ホテルからの迎えの車で移動するため、
ドライバーの”技量”で時間が大きく変わる。
何しろイスラムの人たちだから、すぐに止まって休憩してお茶飲んでと、
全然進まないのだ。
しかし、今回のドライバーはあたりだった。
途中止まったのは1回だけ。
それでも5時間ちょっとで着いたのだから、これは早い!
おかげでホテルには21時には着いた。
もう一台の車はかなり遅れて1時間遅れで着いた。
こっちの車に乗って本当に良かった。
ホテルに着くと、ものすごい人でごった返していた。
今モロッコはハイシーズンなので、大型観光バスが数台ホテルに乗り付けていて、
観光客でいっぱい。
それだけではなく、スペイン人が主催するラリーが、このホテルをベースに開催されているらしい。
「TRANSPANA」トランスパーニャ
という大会は、本当に小さなラリーらしく、
バイクとクワッド、あと小さな4輪(バギー?)が参加している、
初心者向けのラリーだそうだ。
しかも、コマ図を使わず、GPSだけでルートを走るという。
どういう事かと言うと、GPSで指定されたポイントをいくつか回ってゴールする。
その間のルート取りは自由。
その距離が短い選手が勝ちと言うものだ。
直線距離で行けば近いが、当然そこには砂丘があったり山があったり。
ゲーム性も高い競技と言うわけだ。
ほんと、ヨーロッパにはものすごく多くのラリーが開催されているんだなあ。
駐車場にはエントラントらしき人々と車が並んでいる。
その出で立ちからも入門用ラリーって見て分かる。
実は日本にも入門用のラリーはいくつかあるのだが、
ヨーロッパの人たちは、本場のエリアで入門用のラリーが出来るのだから、
うらやましい限りだ。
ちょうどまさに、今オレたちがテストとして走る予定のメルズーガと言う砂丘エリアで、
これまた『Merzouga Rally』というのが開催されている。
もっとも、多くの選手が砂丘にいると考えると、
オレらのチームは、かなり気をつけて走らないといけない。
なにせ砂丘には車線も信号も交差点もないからね。