カテゴリー別アーカイブ: 2011 DAKAR

2011.01.05

Stage 3 SAN MIGUEL DE TUCUMAN > SAN SALVADOR DE JUJUY

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高度のためかやや不調の走行を強いられるが、ミスなくクラストップを保持

1月4日 Stage 3  サンミゲルツゥクマン>サンサルバドルデジュジュイ 市販車クラス1位/総合31位

 ダカールラリー4日目、競技区間は3つめとなった1月4日は、標高3000m前後のマウンテンルートを走破する難しいコースとなった。競技区間が2箇所に分けられている設定で、前半はコースは砂と岩の峡谷を縫って進み、後半は深い森の中を抜けるルートとなった。

「今回のダカールラリーのタイム設定はちょっとおかしいんじゃないかな、ってみんな言ってる。厳しすぎるんだ。試走時より条件が悪いのかもしれないけど、必死に飛ばして暴走するくらいじゃないと指定されたタイムに間に合わない。おかげでかなり厳しい1日になった。」

「今日スタートしてすぐの前半は、(細かな粉のような土が降り積もった)フェッシュフェッシュの道で、しかもワダチが深く掘れていて非常にテクニカルなルートだった。これはスタックする危険が高いと、早めにタイヤのエアを抜いたのが功を奏して、ほかのクルマがいっぱいうまっている横をうまくすり抜けて走ることができた。埋まっていた台数はかなりのものだったから、これに関してはいい判断だったと思う。タイムもかなり稼げた」

「ところが、その区間を走り抜けたあたりからなぜかパワーダウンしてしまい、スピードがでなくなってしまった。最初は標高が上がっているのでそのせいかと思っていたんだけど、さっき抜いたクルマに抜かれ出してこれはヘンだと。止まって修理を試みたんだけど、解決はできずにそのままフィニッシュとなった。結果、指定タイムから10分遅れてしまった。これは痛かったね。パワーダウンの影響も考えると、トータルで30分は失っていると思う。まあ、それでもクラス首位は保てたけど、悔しい結果だった」

「まあ、残りまだ10日間以上あるし、問題はない。明日からはいよいよ国境を越えてチリに入るけど、体調も悪くないしいい走りが出来ると思う」


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  1. 一通 のコメント

    不調が早く解決すると良いですね。引き続き快走されますように!

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2011.01.05

[Photo from Dakar] 1月4日 Stage 3


1月4日 Stage 3 の模様を GALLERY に追加しました!


走行中の三橋車 1

走行中の三橋車 2

走行中の三橋車 3

フユイに無事到着して一息つく三橋

フユイのビバークで整備を受ける三橋車
 

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2011.01.04

Stage 2 CORDOBA > SAN MIGUEL DE TUCUMAN


今日も雨。多数クラッシュするなかパンクするも順調にフィニッシュ
1月3日 Stage 2  コルドバ>サンミゲルツゥクマン 市販車クラス1位/総合26位

 カートコースでのビバークは、アフリカとは全く異なる市街地。人口の多い南米を北西に上る旅も今日で3日目だが、相変わらずの膨大な観客に取り囲まれながら三橋は今日も安全に走りきった。

「今日は南米のダカールで初めて、移動区間のタイム設定がじつにキツかった。競技区間のスタート地点に着いたのはスタートの10分前。普通であれば30分くらい余る設定になっているので、ギリギリという感覚だった。到着してもなんにもできず、すぐにスタートするって感じだったね。これだけ設定が結果的にきつければスタートを遅らせるのが普通なんだけど、今回はそのままスタートさせていた。後発の選手たちは間に合わなかった人もいたかもね」

「今日も途中から雨が降ってきたんだけど、そのおかげでコースはもうひどく滑る状態。ツルツル、ヌルヌルって感じ。さらに悪いことに場所によっては非常によくグリップするので一瞬たりとも気が抜けず、すごく疲れた。実際、クラッシュしているクルマを多く見かけたよ。ピックアップが1台転倒していたし、BMW X3もコースアウトしていた。フォルクスワーゲンの1台が木に激突しているのも見た。ロビー・ゴードンもクラッシュしたみたいだし、ものすごく難しいステージだったと思う。慎重に走ってクラッシュせず、本当によかったね」

「この調子ならかなりいい順位でいける、と確信していたし、実際に途中は総合23位くらいで走っていたんだけど、残念ながらパンク。これで遅れてしまい、2台に抜かれてしまった。さらにそのあと雨があがったら、今度はホコリがひどくて全く前が見えない。残念ながら抜かれた2台を抜き返すことはできなくてそのままのフィニッシュとなった。残念だね」

「昨年のファラオから一緒に走っているアランナビゲーターともうまくやれているし、調子はいいと思う。そうそう、今日の朝、東海地方で流れているZIP FMの番組「VOICE OF PARIS DAKAR」に音声出演しました。トヨタオートボディのページで聞けるのでぜひアクセスしてください。しかし、電話の約束が朝6時で、時間設定がタイトだったので間に合わないかとひやひやしたよ」

「到着時はひどい土砂降りで、いつもなら到着したらすぐにクルマを降りるんだけど、クルマから出られなくて中で着替えたりしてた。それくらいひどい雨だったね。今はあがって、おもてでリラックスしています。今回は食事がうまいのもいいね。しかもレストランが空いているのもいい。昨日の牛肉も美味しかったし……昨年すごくまずかったので、ひょっとしたらみんなレストランにこないのかもしれない。今日のビバークはダカールラリーが初めて通る街で、それもあってか凄い人だかり。まるで動物園のなかの動物になった気分だけど、でも見られることにもだいぶなれたかな(笑)」

 いよいよ明日からは本格的なアウトバックでの競技区間となる。三橋への応援メッセージもぜひ宜しくお願いします。


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  1. 一通 のコメント

    ラリーらしい難しい局面を走り切るのは、さすが経験豊富な三橋ドライバーとアランナビゲーター、本領発揮ですね。読むだけでいかにも大冒険だと思います。

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2011.01.04

ナビゲーター、アランへのインタビューがダカール公式ページトップの記事に


ダカール2011トップページ(現在はフランス語版)に、三橋のナビゲーター、アラン・ゲネック氏のインタビューが掲載されています。フランス語ですが、カテゴリーを超えて闘う三橋についてのコメントが掲載されています。


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2011.01.03

Stage 1 BUENOS AIRES(VICTORIA) > CORDOBA

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雨の中を快走、過去最高成績でフィニッシュ
1月2日 Stage 1  ブエノスアイレス>コルドバ 市販車クラス1位/総合25位

ブエノスアイレス郊外のヴィクトリアからいよいよStage 1がスタート。昨日はスタート地点であるブエノスアイレス中心部からヴィクトリアまでの移動(リエゾン)のみだったが、今日からは本格的なコンペティションがスタートする。まずはSS(スペシャルステージ=競技区間)のスタート地まで500km移動し、そのあと250kmのSS。そして最後に50kmのリエゾンを走ってフィニッシュとなる。

「午前中のリエゾンは眠かった! ハイウエイだからね。舗装路を延々500kmも走らないといけないのでひたすら眠かった……」
「SSのコース自体は昨年とまったく一緒だったね。よかったのはスタートが2分間隔だったこと。昨年は総合トップクラス以外は1分間隔でホコリがひどくてまいったんだけど、今年はSSの最中、前走車のホコリに悩まされることなく走れてよかった。まあ、雨だったのもよかったんだけどね」
「しかし、残念なのは自分と同じT2クラスのクルマで僕より先のスタートだったクルマがいたこと。こっちは昨年のチャンピオンゼッケンなのにねえ。そのクルマを抜くのにちょっと苦労したけど、しかし概ねうまくいったと思う。成績も総合25位とSS1では過去最高。これまでは序盤のSSで20位台に入ったことはなかっただけにうれしいね」
「途中で雨が降ってきたことで、コースはもうツルツルのヌルヌル。走るのには相当苦労したけど、他のクルマはもっと苦労したんだと思う。途中でコースアウトしたり、コースアウトして木にぶつかっているクルマも見たよ」
「SSを出てから、道沿いのごく普通の民家の人に洗車してもらったのも面白かった。南米での開催も3回目ってこともあって、きっと楽しみ方がわかってきたんだろうね。地元の人たちが、いくつも洗車機を出しておいでおいでってしてくれるんだ(笑)」
「木更津の試乗会のプレランが雨だったことも今日のSSで役立ったね。雨が降り始めてすぐにファンを回したから(エアコンがなくても)窓が曇ることはなかった。ほかのクルマは窓が曇ってしまって、片手で常に前をぬぐいながら走らないといけなかったクルマもあったみたいだからね」
「今日はホテルに止まってます。とても快適! なによりトイレがきれいでいいね(笑)。キャンプ地のトイレはかなり壮絶だから……」

明日1月3日(日本時間1月3日午後8時〜)からはDAY-3のスタートとなる。

505Z5153 初日を快調に終えて笑顔の三橋ドライバー

スコールの上がったコルドバのビバークで2台揃って整備を受けるTLCのランドクルーザー200(photo :M.Taga)

昨日の牛肉は水分が飛ぶほどのウエルダン


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