月別アーカイブ: 2011-10

2011.10.15

TV報道


毎度恒例の事とはいえ、時差ぼけ生活には自分でもどげんとせんといかんと思っている今日この頃です。

ファラオラリーから戻って、写真やら映像やらを整理しつつ、さらにはダカールラリーへの旅立つスケジュールなどを調整しつつ、ちょっと思った事を書いてみようかと。

写真は、ファラオラリーのスタート前。ギザのピラミッドでテレビクルーの取材を受けているところ。
取材はエジプトのテレビ局で、2社からインタビューを受けた。
そして、彼らは、オレが昨年クラス優勝し、総合3位だった事を、ちゃんと調べた上でインタビューしてくれた。
すごく嬉しかったね。
やっぱり、興味を持って接してくれていると言うのが分かると、やっぱり嬉しい。

そして、しっかりと報道してくれるところにも、嬉しさを覚えた。

日本でクロスカントリーラリーを開催したら、そもそも日本のテレビ局は取材に来るのだろうか?
番組提供などのスポンサーともなれば、取材に来るのだろうけれど、そう出なければこないだろうね。
F1はともかくとして、北海道でのWRCや、今度行われるWTCCでも地上波で流れないのだから、まず無理だろうね。

でも、テレビ局だけの話ではないよね。結局日本人が”無関心”なところに、根底にあるのだと思う。

で、この現状を変えるにはどうすればいいのか?
戻ってから1週間考えたけれども、自分の力では難しい。自分の力の無さを痛感するばかり。
でも、問題点が明確ならば、打開する方法はきっとあるはず!

なんていう無限ループに陥っております(笑)

ただ、自分が走って、優勝して、と言うだけなら、このウェブサイトはいらないし、そもそもスポンサー活動なんて必要ない。

やっぱり、自分のやっている事、挑戦している事を

見てもらって
共感してもらって
楽しんでもらって

一緒に体感してもらう

そうでなければ、ラリーを、いや、そもそもレースをする意味など無いと思っている。
それが対価をいただいて走る者の価値だと思っている。

もちろん、メーカーからいただいている対価はメーカーへの勝利に貢献するためのものだけれど、
それだけでいいなら、ただの下請け業者でしかない。
でもオレはプロのドライバーだと言う自負があるから、
ドライバーとして活動している限り、
日本人ドライバーである以上、
日本のみんなに楽しんでもらえるような活動をしていきたいと思っています。

思いだけでなかなか形に出来ないのが申し訳ないのだけれど…。

分かりやすい話が、

自分のやるべき事”以上の事”をやって、殻を打開したい!

というお話です。


カテゴリー: Diary
  1. ViveLaBibendum のコメント

    三橋淳さま
    twitterとfacebookでもかなり拡まりつつありますが~コツコツと~これからですね^^

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2011.10.12

動画を追加


STAGE5とSTAGE6の動画がオフィシャルサイトにアップロードされました。

Pharaons 2011 stage 5

Pharaons 2011 stage 6

こうして振り返っても、トップ争いに加わっていた三橋は毎日取り上げられており、その走りが注目されていた事が分かります。


カテゴリー: 2011 PHARAONS, Movies

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2011.10.09

最終日に起きた悪夢。

jun33-6

2011年10月8日 ステージ6 ティブニヤ~カイロ
Rally des Pharaons 2011 STAGE6 TIBNYA~CAIRO
リエゾン: 78.74km/スペシャルステージ: 350.16km/総走行距離:414.28km

 残念というしかない。最終日、今日を無事に走りきれば市販車にして総合2位という快挙、もちろん市販車クラスでは昨年に続く2連覇という結果になる三橋だった。しかし、レースの女神は今回三橋に微笑まなかった。多くの選手が前日のピストに惑わされてミスコースするなか、三橋とナビのアランは正確な進路を進み、バギーのシュレッサーを含む他車全てより先にーーつまり1位で砂丘に入る。そこでメカトラブルが起き、三橋のファラオはそこで終わってしまった。

「悔しいというほかない。出来ることはなく、また自分が壊したわけでもないので、あとは砂丘の中で4時間、アシスタンスの到着を待つのみとなった。こういうこともあるんだなあ、という感じだ。今日はそれまで、かなりナビゲーションが難しいルートで、アランがいいナビをしてくれていたおかげでトップを走っていただけにとても残念。ダカールでこのトラブルにならなくてよかったとも言えるけど、悔しいというほかないね」

 アシスタンスによって修理を受けた三橋は、大幅に遅れるものの無事にフィニッシュに到着。最終的にはリタイアにはならず、完走となったが、三橋にふさわしい順位はすでに失われていた。残念な結果になったファラオだが、ダカールでのトラブル発生をここで未然に防いだ……ということになればいいのだが。
 ともあれ、最終日まで応援いただいた皆さん、ありがとうございました。

10月8日 ファラオラリー2011 ステージ6結果
総合順位 グループ順位 クラス順位 ゼッケン 選手 車両 タイム 総合(累積)タイム
1位 1位 1位 301 ジャンルイ・シュレッサー シュレッサーオリジナル 3:36:53 23:27:34
2位 2位 1位 311 バディム・ネスターチェック 3:46:57 26:51:17
3位 1位 1位 322 イリヤ・クズトネフ トヨタ・ランドクルーザー 4:27:37 33:19:38
4位 2位 2位 305 ダリオ・デ・ロレンソ トヨタ・ランドクルーザー 4:36:52 36:15:12
5位 3位 1位 307 カリム・エル・ザナティ RALLYRAID UK DESERT WARRIOR 5:06:40 42:09:51

13位 5位 4位 304 三橋/ゲネック組 トヨタ・ランドクルーザー 36:01:01* 57:58:00
*ペナルティの29時間含む

総合順位
総合順位 グループ順位 クラス順位 ゼッケン 選手 車両 総合(累積)タイム
1位 1位 1位 301 ジャンルイ・シュレッサー シュレッサーオリジナル 23:27:23
2位 2位 1位 311 バディム・ネスターチェック 26:51:17
3位 3位 2位 304 ボリス・ガタシン G FORCE PROTO 28:57:00

13位 5位 4位 304 三橋/ゲネック組 トヨタ・ランドクルーザー 57:58:00*
*ペナルティ含む


カテゴリー: 2011 PHARAONS

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2011.10.09

STAGE7⁈ from JUN

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一応完走扱いの総合13位、市販車部門5位という結果になりました。
何でだかオレだけ尋常じゃないペナルティが着いてしまっているけれど、手の中からするりとこぼれ落ちたものを考えれば、どうでもいい。

正直まだ悔しくてたまらないが、だからといってどうこう出来た問題でもない。自分のミスならともかく、降って来た不運だからね。

それにしても、今回は毎日攻めて走る事が出来ていたと思う。チームもそれを許可してくれた事に感謝したい。

また、小さなラリーとは言え、一応ワールドカップの最終戦で、総合順位の争いが出来た事はすごく楽しかった
。今までは早い車は勝手にどうぞ、市販車は市販車なりの走りでゴールします。と言う走りしかしてなかったから、今回のように食らいつくような走りが6日間続けられて、なおかつ大きなミスもなく走れた事は、とても収穫があったと思う。

このペースでダカールラリーをノントラブルで走る事ができるかどうかは、また別問題だが(距離が圧倒的に長いからね)、でもスピードに自信がつけば余裕が生まれるはずで、違った形で活かす事ができると思う。

ちょっとまだ悔しさ200%ではあるけれど、大丈夫! 飛行機に乗って日本に着けば、あと少しに迫ったダカールラリーへと気持ちはシフトします!

応援ありがとうございました!


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  1. amazonkaz19 のコメント

    おつかれさまです。北海道から応援してます。次の試合に期待!

  2. ViveLaBibendum のコメント

    三橋淳さま
    何が壊れて長時間不動になってしまったのか~車輌提供のトヨタとの契約なのかオープンには出来ないのでしょうが~ホンとは一番そこが知りたい…
    松下佳成さまがマン島で走行中にリアブレーキキャリパが取れてマーシャルから警告受けてリタイアになったのは何故か…ですとか…
    小生のR1200GS-Adventureが右折中にドライブシャフトのユニバーサルジョイントが割れて不動になったのも…あんな重いので100kg級のバイクみたいに飛んだり跳ねたりしてちゃ壊れますよん…て情報が有れば防げました…プロモーションビデオのプロライダーの妙技を素人は真似しちゃダメですよ~って言われてたら…
    そういう訳で「マシンは大切に扱いましょうね~」って三橋淳さまに教わったのが胸に刻まれてまして~
    今回攻めてらっしゃるの配信動画で拝見して市販車の強度限界探ってらっしゃるのが伝わって来ましたし…
    慰めの言葉も思いつきませんが~お体に障った訳でなくてホンと良かったです^^

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2011.10.09

STAGE6 from JUN

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スタート前から気負いもなく、すごくスッキリした気分でスタートラインに並んだ最終日。

とにかくベストの走りをすればいいと思っていたから、迷いはなかった。
確かに最終日はハイスピードコースだけに不利ではあるんだけど、大丈夫って思ってた。

いざスタートしてしばらくは、STAGE2のコースをそのまま走るのだが、途中で離れるところをナビゲーターのアランがしっかり抑えてくれて、ミスコースなくオンコースへ。

すると轍にクルマのあとがない。
まさかと思っていたら、砂丘の入口で302が抜いてった!

まさか会えるとは思ってなかったので、こりゃ今日はいい感じだと思った直後に警告ランプ!
マシントラブルで停止を余儀なくされてしまった…

しばらくするとシュレッサーが抜いて行った。つまりここまでトップだったって事だ。

なのにこんな時に不運のマシントラブルが起きようとは。

後から2号車がくるが、パーツを持っているわけでもないし、2号車に引っ張ってもらいたいとも思ったのだが、チームが共倒れを良しとしなかったので、そのまま別れてアシスタントを待つ事になった。

アシスタントが来るまで暇なので、さっきからすぐ先で、ウォンウォン唸っているクルマがいっぱい溜まっている、砂丘を見に行ったら、302がひっくり返って止まっていた。パジェロエボもスタックしてた。

今回は全体を通してすごく調子がよかっただけに、すごく残念でならない。このトラブルがダカールラリーで再発しないよう、チーム一丸となって対策していきたい。今はそう思う事だけで精一杯です。

応援してくれたみなさま、ありがとうございました。
そして期待に応えられず、本当にごめんなさい。


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  1. wheelie-y のコメント

    残念。本当に残念。
    一方、ダカール本番前にトラブルが出てくれて良かったとも。その為の前哨戦なのだろうから。

  2. 藤田 清 のコメント

    ばかやろー! と言いたいところですが仕方ない、これがレースなんですよね。
    現場で応援を待つ2人の気持ち、ゴールで2人の到着を待つスタッフの皆さんの気持ちを思うと・・・・・・。
    うまい酒が飲めなかったことは残念ですが、来年への目標ができたってことにしときましょ。

  3. ガッツ斉藤 のコメント

    攻めた結果なので・・
    でも、今回のファラオを10倍、面白くしてくれたことだけは
    確か・・・
    本番はダカールです。

  4. 一通 のコメント

    お疲れ様でした。マシンもドライバーさんも無事帰国なさって体調を整えてダカールに臨んで下さい!

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