スタート前から気負いもなく、すごくスッキリした気分でスタートラインに並んだ最終日。
とにかくベストの走りをすればいいと思っていたから、迷いはなかった。
確かに最終日はハイスピードコースだけに不利ではあるんだけど、大丈夫って思ってた。
いざスタートしてしばらくは、STAGE2のコースをそのまま走るのだが、途中で離れるところをナビゲーターのアランがしっかり抑えてくれて、ミスコースなくオンコースへ。
すると轍にクルマのあとがない。
まさかと思っていたら、砂丘の入口で302が抜いてった!
まさか会えるとは思ってなかったので、こりゃ今日はいい感じだと思った直後に警告ランプ!
マシントラブルで停止を余儀なくされてしまった…
しばらくするとシュレッサーが抜いて行った。つまりここまでトップだったって事だ。
なのにこんな時に不運のマシントラブルが起きようとは。
後から2号車がくるが、パーツを持っているわけでもないし、2号車に引っ張ってもらいたいとも思ったのだが、チームが共倒れを良しとしなかったので、そのまま別れてアシスタントを待つ事になった。
アシスタントが来るまで暇なので、さっきからすぐ先で、ウォンウォン唸っているクルマがいっぱい溜まっている、砂丘を見に行ったら、302がひっくり返って止まっていた。パジェロエボもスタックしてた。
今回は全体を通してすごく調子がよかっただけに、すごく残念でならない。このトラブルがダカールラリーで再発しないよう、チーム一丸となって対策していきたい。今はそう思う事だけで精一杯です。
応援してくれたみなさま、ありがとうございました。
そして期待に応えられず、本当にごめんなさい。
残念。本当に残念。
一方、ダカール本番前にトラブルが出てくれて良かったとも。その為の前哨戦なのだろうから。
ばかやろー! と言いたいところですが仕方ない、これがレースなんですよね。
現場で応援を待つ2人の気持ち、ゴールで2人の到着を待つスタッフの皆さんの気持ちを思うと・・・・・・。
うまい酒が飲めなかったことは残念ですが、来年への目標ができたってことにしときましょ。
攻めた結果なので・・
でも、今回のファラオを10倍、面白くしてくれたことだけは
確か・・・
本番はダカールです。
お疲れ様でした。マシンもドライバーさんも無事帰国なさって体調を整えてダカールに臨んで下さい!