いつもならあっという間に10月! と言う気分だけれど今年は違う。
ようやくラリーに出ることができる!
そういう感じ。
今年は本当にいろいろあった。
ラリーどころじゃないし、今でもそういう状況に変わりない。
けれども、アスリートはアスリートの現場で頑張る!
そう思っている。
そして、ようやく頑張れる場所に戻れる!
そう考えるととても長かった。
そしてファラオラリー。
何度も書いているが、ファラオラリーは思い出のラリー。
初めて4輪でデビューしたラリー。
ほとんど練習する事なく、
4輪で砂丘越えもぶっつけ本番。
強化クラッチの車を動かすことですら四苦八苦の状態。
初日はとても簡単な砂丘で1時間もロス。
その間メディアの集中砲火を浴びた。
初日タイムオーバーという事態にこそならなかったが、完走者の中ではドンケツ
本当に悔しい思いをした。
けれども
今思うと、4輪の世界では当たり前の事だったんだなあと。
本番車に乗ってテストなんて、そうそうあるものじゃない。
ほとんどのドライバーがぶっつけ本番で乗ることになる。
そこで結果を残したものだけが生き残れる。
いくら練習しても、そのチャンスを活かせなければ消えていくのみ。
逆に練習しなくても、一発結果を残せば道が開ける。
オレがこうして生き残っていられるのも、
このファラオラリーで開き直れたからだと思う。
「初めてなんだからしょーがねーだろー! 残りのステージで挽回してやらー!」
こう思えたから、立ち直れた。
あそこでつまずいていたら、今のオレは無かったんだなと。
今だって、ラリー本番車に乗るなんて、年間通すとほとんどない。
しかもラリーは現状だと年に2回。
これで失敗すれば、すべてが無くなってしまう。
砂丘ってね、普段から接していないと感覚鈍るんだ。
これは事実。
ライバルたちは年間5〜6戦は出ているからね。
初日から全開だよ。
不安はもちろんあるさ。
けれども、レース前は必ずこう思うようにしてる
「久しぶりの砂丘なんだから、焦らない焦らない。失敗して当たり前!」
ファラオラリー、本当に楽しみだ。