2011.06.14

レースなのか? 冒険なのか?

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ラリーの解釈って本当に難しい。
日本でラリーがはやったのは80年代。
こぞって日本の有名人も参加した。

クイズ番組の「なるほどザワールド号」に
立松和平
松任谷由実
夏木陽介
岡本佳保里
最近では桐島ローランドなどなど

芸能人もいっぱい参加してた。

フランスからもフィガロのモデルなんかも参加していたくらい。

そういう、荒野とはイメージ的に似つかない人々が参加して、ダカールラリーの過酷さを世に知らしめたと言ってもいいのかな。

ダカールラリーは冒険だ! ってね。

これは日本人にかぎらず、世界共通のイメージだ。
だからこそ、世界中から注目を浴びる。
世界一過酷なモータースポーツとしてね。

ところが、この冒険要素が、最近はエクストリーム過ぎちゃって、一般の人々には伝わりにくくなっているのかも知れない。

と、最近思うようになった。

というのも、昔はマシンの信頼性が低いので、壊れるのは当たり前。
ファクトリーチームだってマシントラブルは当たり前の時代。
そんなマシンが走り抜けるのは、360度何も無い砂の海!

そう、砂漠と言っても真っ平らの砂の海なんだ。
それがサハラ砂漠と言う場所。世界最大の砂漠だ。


↑ファラオラリーはクラシカルルートを今でも保持しているので、昔のパリダカのようなルートが多い。
全開全開全開だ

ところが、オレが参加する頃には、全然ちがうものになっている。

マシン開発が進んで、ほとんど壊れる事が無くなった。
壊す事はあっても、壊れないんだ。
(もっとも、この部分は淘汰されて、壊れにくい車両だけ残ってるから。
中途半端な車両が出て来たら、すぐ壊れちゃうけど)
だからレースはドンドンとハイスピード化していく。

そこでよりコースの難易度を上げる事で、過酷さをアピールしようとするので、
通過する砂漠も、真っ平らではなく、砂丘、そう、山のような砂丘を抜けていくことになる。

だから、オレにとって、砂漠は海ではなく、山なんだね。感覚的に。

山を越えるにはテクニックがいる。そこはドライバーの力量とマシンの力量が試される。
成績を出すには、そこが大きくクローズアップされる。

逆にアマチュアドライバーは、越えるのに難儀して夜中になる。
これが今の冒険的要素ってことになるのかな?

だから、同じダカールラリーでも上位陣とアマチュアではスタンスが違う。
それは昔から同じなのだけれども、マシンを含めた取り巻く環境が、昔よりもグレードアップしているので
上位陣とアマチュアとの差が少なくなっている。
だから、冒険的要素を見つけにくいのかも知れない。

第一、昔は360の大砂漠を「自分も走ってみたい!」って思えるような映像が多かったけれども
今のダカールラリーの映像を見ると、切り立った砂丘に埋まる車の数々…
走ってみたいって思う、”パンチのある”人は、少ないのかも知れないね。

南米になってから、日本人のアマチュア選手が完走した例は、バイクもクルマも無い。
ぜひチャレンジして、南米第1号になってほしいんだなぁ。


カテゴリー: Diary

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