ダカールラリーは、スピード競技だ。
広大な大地を舞台にした、レースである。
場所が砂漠ということもあって、冒険ラリーとよく言われるが、そのためかレースじゃなくてツーリングの延長だと思っている人も多い。そこで、もう一度言うと、ダカールラリーは、スピード競技。速い者が勝者となる。
ただ、そこは長時間、長距離のレースなので、ただタイムが速いだけでは勝てない。もちろん、未知のコースを走るので、ミスコースすれば当然大きなタイムロスになるので、そこも重要だ。でもそれはナビゲーターの仕事なので、ドライバーとして気をつけなければならないのが、マシンを壊さず、最後まで走りきると言うのが最低条件となる。これがくせ者なのだ。
というもの、オレが乗っているTLCのランドクルーザー200は、市販車ベースのマシン。ラリー専用マシンと違うので、無理をするとすぐに壊れてしまうのだ。
だから、実際には
こんな派手な走りをしていたら、すぐに壊れてしまう。(国内の雑誌向け試乗会の写真)
だから地味に走るので、映像的にはゆっくりに感じてしまう。そう、ツーリングみたいに。
車内では結構頑張ってるんだよ。壊れない限界ギリギリに攻めてるんだ。
だから、ゆっくりに見えても60〜80km/hは出てる。
昨日のジャンプシーンはこんなもんだと思う。
ジャンプで一番スピードが出ていたのは140km/hくらいだったかな。
ちなみにトップスピードは180km。
牧場の間の道を全開で走るこのシーンなんかは、180km/hは出てる。
ちなみに、そのまま90ターンが待ってるので、かなりのハードブレーキング。
ということで、昨日の続き。
南米に舞台が移って、印象に残るのが、ホコリがすごいと言う事。
日本の砂埃なんて無いに等しく感じるくらい、ものすごい。
車1台走れば、もう後ろは何にも見えない。
だから前の車を抜こうとすると、この砂埃の弾幕をかいくぐらなければならない。
オレがこのチームに入るまで在籍していた、元F1ドライバーの片山右京さんは
「もうさ、追いついたはいいけど、ホコリがすごくて、でも我慢できずに道を外れて加速したら、そこに大きな石があってパンクしたりして、オレ何やってんだろうなぁって思うよ」
そう、抜くのがとってもリスクキーだし、遅い車に道を塞がれたら、抜くまでに数分はロスしてしまう。
ロケットみたいなこのホコリ!
山の稜線を走ることもあるけど、ここもホコリに悩まされた!
ヘリコプターから見ればこんな感じ。
こういった谷間では、抜くのに本当に苦労する。風が通らなければ、ホコリがずーっとそこに漂ってるからだ。
でもうまく抜けられれば、笑顔。
まだあるので明日に続く
ちょっと流れてカウンター当てて修正してます。
ちなみに、このDVD、結構数があるので、プレゼントとして配りたいと思っています。
方法は思案中。
そういえばSAVE JAPANでチャリティオークション始まるらしい。オレもレーシングスーツ出したら、値がつくのだろうか? 微妙だ…。