今日も雨。多数クラッシュするなかパンクするも順調にフィニッシュ
1月3日 Stage 2 コルドバ>サンミゲルツゥクマン 市販車クラス1位/総合26位
カートコースでのビバークは、アフリカとは全く異なる市街地。人口の多い南米を北西に上る旅も今日で3日目だが、相変わらずの膨大な観客に取り囲まれながら三橋は今日も安全に走りきった。
「今日は南米のダカールで初めて、移動区間のタイム設定がじつにキツかった。競技区間のスタート地点に着いたのはスタートの10分前。普通であれば30分くらい余る設定になっているので、ギリギリという感覚だった。到着してもなんにもできず、すぐにスタートするって感じだったね。これだけ設定が結果的にきつければスタートを遅らせるのが普通なんだけど、今回はそのままスタートさせていた。後発の選手たちは間に合わなかった人もいたかもね」
「今日も途中から雨が降ってきたんだけど、そのおかげでコースはもうひどく滑る状態。ツルツル、ヌルヌルって感じ。さらに悪いことに場所によっては非常によくグリップするので一瞬たりとも気が抜けず、すごく疲れた。実際、クラッシュしているクルマを多く見かけたよ。ピックアップが1台転倒していたし、BMW X3もコースアウトしていた。フォルクスワーゲンの1台が木に激突しているのも見た。ロビー・ゴードンもクラッシュしたみたいだし、ものすごく難しいステージだったと思う。慎重に走ってクラッシュせず、本当によかったね」
「この調子ならかなりいい順位でいける、と確信していたし、実際に途中は総合23位くらいで走っていたんだけど、残念ながらパンク。これで遅れてしまい、2台に抜かれてしまった。さらにそのあと雨があがったら、今度はホコリがひどくて全く前が見えない。残念ながら抜かれた2台を抜き返すことはできなくてそのままのフィニッシュとなった。残念だね」
「昨年のファラオから一緒に走っているアランナビゲーターともうまくやれているし、調子はいいと思う。そうそう、今日の朝、東海地方で流れているZIP FMの番組「VOICE OF PARIS DAKAR」に音声出演しました。トヨタオートボディのページで聞けるのでぜひアクセスしてください。しかし、電話の約束が朝6時で、時間設定がタイトだったので間に合わないかとひやひやしたよ」
「到着時はひどい土砂降りで、いつもなら到着したらすぐにクルマを降りるんだけど、クルマから出られなくて中で着替えたりしてた。それくらいひどい雨だったね。今はあがって、おもてでリラックスしています。今回は食事がうまいのもいいね。しかもレストランが空いているのもいい。昨日の牛肉も美味しかったし……昨年すごくまずかったので、ひょっとしたらみんなレストランにこないのかもしれない。今日のビバークはダカールラリーが初めて通る街で、それもあってか凄い人だかり。まるで動物園のなかの動物になった気分だけど、でも見られることにもだいぶなれたかな(笑)」
いよいよ明日からは本格的なアウトバックでの競技区間となる。三橋への応援メッセージもぜひ宜しくお願いします。
ラリーらしい難しい局面を走り切るのは、さすが経験豊富な三橋ドライバーとアランナビゲーター、本領発揮ですね。読むだけでいかにも大冒険だと思います。