ここ数年、ダカールラリーでのT2部門(市販車部門)のライバルは、ほとんどが同じトヨタのグループだった。トヨタフランスやスペイントヨタのランドクルーザー・プラドがそうだ。
以前はNISSANのパスファインダー(日本名・テラノ)や、メルセデスベンツのMクラスなどがかなり強力なライバルだったが、メーカーが撤退したこともあり、今ではプライベーターチームがやってくる程度。パスファインダーはオレも以前乗っていたので分かるのだが、マシンの戦闘力はかなり高いのだが、プライベーターチームではマシン管理がなかなかうまく出来ていないようで、結果につながらない。つまり事実上トヨタグループ内の対決だったのだ。
同じトヨタだと言っても、チームが違うので協力し合う事はないし、なによりライバルだけに、かなり相手を意識している。車重の軽さで砂丘に強いプラドと、車重は重いが、パワフルなエンジンを持つランクル200の戦いは、今のところランクル200の圧勝だ。
ところが、今度のダカールラリーには、新たなメーカーが参戦すると言うニュースをキャッチした
フォルクスワーゲンのアマロック(日本未発売)だ
ピックアップ形状のアマロックをベースに、市販車部門のレギュレーションに合うようにチューニングしたものだ。フォルクスワーゲンが、全クラス制覇を狙ってきた、というわけだ。
チームの母体はアルゼンチンで、ドライバーの2人もアルゼンチン人(Gabriel Piñón と Javier Dobalo)という。制作したのはWRCマシン制作で知られるBaratecというファクトリーだ。
ライバルがやってくるのはオレとしても大歓迎!
果たしてどの程度の戦闘力なのかは今のところ未知数だけれど、おそらく同じディーゼルのマシンだろうと思われる。だからこそ、余計気になるし、面白みが増すね。
2011年のダカールラリーの楽しみが、また一つ増えたよ
ちなみにこのポルシェ・カイエンは、時期ダカール用の….ではなく、2008年に開催されたトランス・シベリアン・ラリーで使用されたもの。カイエンのワンメイクラリーで、ポルシェが制作したものだ。ポルシェももう一度、ダカールラリーにやってくれば面白いんだけれど、”親会社”のフォルクスワーゲンがいる以上、それは難しいかな?
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