昨日トヨタのFJクルーザーに乗って、思った事だ。
この車、見た目は30年以上前のランクル40の様だが、中身は現代の車。
その走行性能の進化と言ったら、比べ物にならない。
ちなみにこれがランクル40
それはラリーシーンでも同じ。パリダカが始まって30年を過ぎたが、その進化ぶりを実際に見た人は少ないだろう。
そこでyoutubeからこんな映像を貼ってみた。
1986年のダカールラリーの映像だ。
登場するのはポルシェ959。元F1ドライバー、ルネ・メッジがドライブして総合優勝したマシンだ。
正直、この映像を見て思った事。
「遅い…」
この映像と見比べてもらえば分かると思うが、
1986年のダカールラリー総合優勝マシンよりも、明らかにTLCのランクルの方が早い。
市販車ベースのラリーマシンでも、当時のファクトリーマシンと同等の走りが出来ているのだ。
つまり、日本のほとんどの方は、当時人気だったパジェロのイメージが強いと思うが、
その時のマシン並みの性能を、現在の市販モデルは潜在能力として持っていると言うことになる。
それだけ現在のパリダカ、つまりダカールラリーは、ハスピードでハイレベルな競争になっていると言う事だ。
昔は未開の土地アフリカを、壊さず走り抜けることができれば、好成績を残せた。
現在はトラブル無く走るのは当たり前。そのなかでいかにペースをあげるか、というのが大事。
だから、現在壊す事はあって、壊れる事はそうそうない。
もちろんマシン管理や、新車投入など、未知な要素が含んでれば100%とは行かないが、
壊れないのが大前提だ。
ところが、以前は壊れるのが当たり前。市販モデルのマシンがジャンプなどしようものなら、フレームとボディがはがれてしまう、エンジンが落ちる、そんなトラブルが多発したというのだ。
市販車部門と言えども、このぐらいハイペースな戦いになっている。
映像で見ている分には、さほど早そうに見えないけれども、ペースは以前と比較すれば格段に早いのだ。
次回のダカールラリーでは、そういう事も頭に置いて、見ると、今のランクル200のすごさが、より伝わるんじゃないかな。