パリダカの名称で知られるダカールラリー。
現在ではパリもダカールも走らないどころか、アフリカから南米に場所を移しているこのラリーのことを、知っている日本人は、そう多くないと思う。
「なんでアフリカを走らないのにダカールラリーっていうんだ?」
そんな疑問を持つ人も多いが、これは新潟県の苗場スキー場でおこなわれている「FUJIロックフェスティバル」と同じようなもの。発祥地の名前が引き継がれているようなものだ。
すでに30年以上も続くこのラリーのイメージは、日本では未だに三菱パジェロだと思うが、もうそのようなマシンはほとんど走ってないし、マシンデザインも全然違う。今や完全レースマシンの、砂漠のF1といわれるようなものが上位を占めているのが現状だ。
そんなダカールラリーの進化を、さらに加速させるようなマシンデザインが、ヨーロッパやアメリカではいくつか発表されている。
たとえば、シトロエンが2020年のダカールラリーをイメージしてデザインした、コンセプトモデルがこれ。
まるで昆虫のようだけれど、そのスペックもすごい。
横転しても自力で起き上がってくるシステムに、タイヤも分割式になっていて、部分的に交換できるようになっている。
Hussar Dakar Rally Conceptというタイトルが付けられたこのマシン。
一体どんなコンセプトで作られたのか、読んでもいまいちよくわからない。
が、デザインはかなりカッコイイ。
対して、三菱も以前こんなコンセプトマシンを発表していた
まるでゴキブリのようだけれど、電機で駆動するタイヤは、ローラーが多数組み合わされるデザインで、さらに重たいフロントガラスをなくして、360度投影モニターで走る….近未来だ。2025年にはラリーシーンで走る! コンセプトにしたものだということなので、その頃にはダカールラリーに復帰するのだろうか?
トラックだって負けていない。ボルボが考えたダカールマシンがこれ
なんと2015年というから、もうすぐだ(笑)
ディーゼルエンジンと、電気モーターのハイブリットカーで、屋根には大型ソーラーパネル!
たくさんのコンセプトカーが発表されているのだ。
日本では、三菱が撤退したから、ダカールラリーは終わった、という見方をする人もいるが、とんでもない!
三菱が居なくなっても、ダカールラリーはなんの影響も受けていないし、それどころか、こうして様々なコンセプトモデルが発表されてたりするし、今年の参加定員も早々に埋まってしまい、今ではキャンセル待ち。
そのくらい向こうでは人気のモータースポーツなのだ。