あれだけ言われると、逆に人間って居直れるもんだ。チームがオレにまったく無関心、無期待だったのも、今思えば助かったと思う。
分かったよ! 練習なんだろ! こうなったらいいも悪いも全部試してやる!
ドンビリからのスタートの中で、こう思った。そう、いい走りをしようなんて、まったく考えなかった。車の動き、ハンドルの切り方、ラインの取り方。いろいろ試した。
壊したって知らねーよ。何の下準備もさせないで参戦させた方が悪いんだよ!
そんな感じ。
マシンもボロかったから、いろいろトラブった。特にひどかったのがオーバーヒート。何もしてないのにエンジンが加熱する。どう対処していいか分からないから、止まって休ませてみたり、ゆっくり走らせてみたり。そんな感じで2-3日間ほど、やり過ごした。
順位? びりじゃなくなったけど、やっぱり遅かった。スタートして3日間もウダウダしているオレに、興味を持つ人間は、プレスにも、チームにもいなくなってた。
STAGE2
STAGE3&4