SS-14 三橋慎重に最終ステージを終え、栄光のポディウムへ

Stage 14 – Saturday 16 January 2010 | San Rafael > Buenos Aires
* Connection 166 km * Special 206 km * Connection 335 km
ステージ：市販車クラス3位・ディーゼルクラス1位・総合29位
総合：市販車クラス1位・ディーゼルクラス1位・総合17位

　ダカールラリー2010最終日となる今日のルートは、サンラファエルからまったく標高差のないハイスピードなルート。農道のようなフラットダートを走るハイスピードSSだ。
　ホコリの多いこの道を三橋は、慎重に走破。SSを終えて、今は300kmほど先のフィニッシュであるブエノスアイレスへと向かっている。

　「いやあ、ホコリが凄かったです。畑の間の道をまっすぐ行ってカクっと右に曲がり、また左に曲がるというコース。ちょっとリザルト見てもらえますか？　前を走るカミオンを抜けなかったんですよ。無理すれば抜けたんですけど、ホコリが凄くて危なかったので……」

　「（結果を聞いて）そうですか、クラストップ10回目は穫れなかったなあ。やはりあそこで抜かないと行けなかったのか。まあ、でもいいです。総合順位は変わらないので……それにしても今日はハイスピードのコースでした。SS自体も短いので、ちょっと抑えるだけで順位がガクっと下がるんです。今日の結果はそれによるものですね。まあ、クラス優勝は獲得できたので問題ありません」

　「まだまだ、ブエノスアイレスに戻ってきたって感じじゃないです。今はまだSSの出口からブエノスアイレスに向かっているところで、回りはなにもない畑です。フェンスがあるのでかろうじて畑ってわかるくらいの荒野ですね。今日はこのままフィニッシュして、明日表彰式、セレモニーです。今のこのルートの左右にも観客がいっぱいいて、本当凄いですね。このままだと明日はどうなっちゃうんだろう？　って感じです。アフリカのダカールの場合、表彰式が行われる最終日にはラックローズを走るSSがあり、SSとは言っても（もちろんそこでリタイアする人がいるほど難しいときもあっても）あっという間に終わっちゃいますが、南米のダカールの場合、きっちりとしたステージで、表彰式のある明日は本当に表彰のみ。しかも今日のゴールであるパルクフェルメは大きな公園らしく、遊歩道をつっきって入っていくらしいんです。凄そうだなあ…」

「今回は、最後まで諦めないことの大切さを実感しました。途中、2号車を助けながらの走行のときは、正直順位を上げていくことの難しさを感じていたんです。SSでいくらトップタイムを出しても、なかなか時間をつめられない。気持ちの糸が切れそうな場面もあったんですが、でも最後まで諦めないことが大事なんだとつくづく今思いますね」

「SSの出口からは、メカニック、サポートのスタッフたちとみんなで一緒に走っています。みんな喜んでくれています。とても嬉しいですね。」

　2007年以来、2回目のクラス優勝へと向かって南下する三橋。フィニッシュは目前。正式にフィニッシュしたあとも詳報を続けていきますので、ぜひみなさん引き続きこのウエブサイトにアクセスしてください。三橋からのメッセージも来る予定ですし、ねぎらってくれると僕も嬉しいです。

　ともあれ、応援ありがとうございました！（まだちょっとだけ早いですが）

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